2005年12月10日(月)
ノースヘッドにある要塞の入り口
今週のオークランド・トピックはデボンポートという観光地にあります”North Head”と呼ばれる 要塞をご紹介します。
年に一度この要塞が一般に公開されます。我が息子をはじめ近所の男の子たちを引き連れ て、ちょこっと冒険気分で出かけてきました。 まず、この要塞はかつてロシアや日本からの侵攻に備えて建設されたものです。第2次世界大 戦のときはこの要塞からの砲撃で日本の船を沈めたそうです。 歴史を振り返ると感慨深いものもあるのですが、平和な時代を迎えて今回は楽しくお伝えした いと思います。
大砲の発射
ドカーン!!と一発。の瞬間です。兵隊さんも思わず耳をふさぐほどのものすごい音です。ニュ ージーランド陸軍のデモンストレーションでしたが、子供たちも真剣な表情で見入っていました。
上の大きな大砲もドカーン!!と一発放ちました。これはホントにものすご~い音でした。何 十年も前の大砲がいまだに使えるように整備されていると言うことには驚かされました。 手前に少し見えている黄色いテープは立ち入り禁止のマークです。 やはりこれだけの大きさの大砲ですので、砲撃のときは少し緊張しました。
デモンストレーションが終わると、今度は子供たちが次々に兵隊さん相手に質問攻めでした。 子供たちの質問。「大砲の弾はどこに飛んだの?」 兵隊さん。「空砲だから、弾は飛んでないよ。」 子供にとってはほんとに心配だったのでしょうね。 子供たちに混じってお年寄りたち(恐らく本当に昔このような大砲を使った人たちかなぁ??) も色々と兵隊さんたちに質問していました。
一列に並んで銃を構える兵士
大きな大砲の他にもライフル銃のデモンストレーションもありました。 このように一列に並んで一斉に射撃するのですが、弾がなくなるまで何度も繰り返されます。 「Reload!!」の合図と共に弾を込める際に薬莢があちこちに飛び散ります。 するとまたまた子供たちの出番です。落ちている薬莢を手に入れようと、そろりそろりと、まだ 射撃の続く中忍び寄ってきます。ホントに危ないことをしているのですが、子供たちは、「とにか く薬莢!!」なのです。
射撃を指揮している人が子供たちを制止しようとするのですが、お構いなしです。 最終的には射撃を途中で中止してしまう状況でした。
綱引きで力試しの兵士たち
射撃のデモンストレーションが終わると、今度は陸軍VS海軍の綱引きをやっていました。結果 は1対1の引き分け。
たった1日だけのイベントでしたが、大人も子供も結構楽しめました。 子供たちはおもちゃの鉄砲を持って、要塞の中をたて横に張り巡らされているトンネルに入り、 探検ごっこを楽しんでいましたし、大人にとっても大砲の射撃をこんな間近で見れたので、貴重 な体験でした。
普段はこのHorth Headは観光地のひとつです。要塞の頂上からの眺めはとても綺麗です。 昔は要塞。今は観光地。これも時代の移り変わりのひとつですね。
今回はNorth Headの要塞をご紹介しました。