ニュージーランドの小学校は日本の小学校とは一味違った雰囲気をもっています。 これは、僕自身が子供を小学校に通わせているので、この国の小学校がどのようなものなの かを良く知っているから言えることです。日本の小学校と比較検討するときは、かれこれ30年 ほど前に通った小学校の記憶をよみがえらせながら、「こんな風じゃ無かったよなぁ。」とか「こ の辺りは同じだ!」と感じていますので、その辺りを踏まえながら、以下に僕が感じるニュージ ーランドの小学校についてをご紹介します。
入学と卒業について
さて、ニュージーランドの小学校ですが、満5歳の誕生日を迎えると順次入学してゆきます。 ですので、みんな揃っての入学式はないです。クラスの人数も少しずつ増えてゆきます。 最初に入学するときは0学年になります。次が1学年、最後は6学年まであります。 小学校が6年制というのは日本と同じですが、こちらの6年生は11歳ですので、日本の5年生 に相当します。 卒業式は簡単ですが行なわれます。
通学について
通学スタイルは徒歩もありますが、ニュージーランドらしいところは毎朝、親たちが車で学校ま で送ってくると言うことが多いです。下校時も同じように親が車で迎えに来ます。
クラスでの授業について
クラスの中では各生徒に机といすがありますが、あまり利用していません・・・・。 「じゃ、授業中はどうなっているのか?」 生徒は先生の周りを取り囲むようにフロアに座り込んで、じっと先生の言うことを 聞いています。 机は何か作業をするとき、例えば何か絵を書くとかのときに使うようになっています。 高学年になれば、机に向かって勉強する時間も増えますが、年少のクラスではほぼ先生の周 りに生徒たちは居ます。
屋外での授業について
グランドは芝生です。子供たちはおおはしゃぎで遊びまわってい ますし、転んでもすりむいて大怪我をすると言うことはあまり無いです。 芝生の土壌も粘土質のところが多く、草と粘土質の土壌の両方の弾力がありますので、子供 にとってはとても安全な遊び場であり、スポーツの場となっています。 屋外での授業の多くは走ったり、球技をしたり、いろんな遊び要素を交えながらのスポーツも 行なっています。
モーニングティー
小学校でも午前中にモーニングティータイムと言うものがあります。これも日本ではないですよ ね。最初はこのシステムを聞いて、ちょっと驚きましたが、子供たちは大喜びなのです。 理由はこの時間に”おやつ”が食べれるからです。おやつと言っても親たちは子供のことを考 え、少し栄養分のあるお菓子を持たせたりします。なかにはりんごを丸ごとかじっている子供も います。 先生はと言うと、この時間はティータイムです。約30分程度の時間ですが、子供も先生もリラッ クスするのがモーニングティーです。
授業時間について
日本の小学校と違う点は45分授業とか50分授業とかいったスタイルではないというとこ ろです。午前中の授業はこのモーニングティーをはさんで前後に分かれています。 ランチタイムをはさんで午後の授業が始まり、終了は午後3時です。 0学年から高学年まで全員午後3時までの授業となります。日本にあるような午前中だけの短 縮授業はありません。
学期について
年間を通して4学期で構成されています。第1学期は1月の後半から2月の初旬頃からのスタ ートとなります。