一言で留学と言っても様々なスタイルがあります。ここでは、留学を大きく5つの項目(期間、目的、人数、年齢、滞在方法)に分けてご紹介させていただきます。皆さんが検討されている留学がどのスタイルに該当するのか?または紹介しているスタイルとは違う新たなものなのか?それぞれのスタイルごとにLiv-infoとしてのコメントをつけていますので、このページを参考にしつつ、じっくりと自分に合った留学スタイルというものを検討していただければと思います。
まず、短期留学、中期留学、長期留学と3つのパターンに分かれると思います。ここでは短期=3ヶ月までの留学。 中期=6ヶ月までの留学。 長期=1年以上の留学と考えます。
1ヶ月程度のホントに短期間での留学であれば、はっきり申し上げて英語の上達はほとんど見込めないです。英語を習得するのに短期間で行えるのであれば、あえて留学する必要もないと思います。1ヶ月程度の短期留学を検討する際には語学力の向上というより、”英語の環境に慣れる。親しむ。”ということ第一に考えてください。日本に居ると、たとえ1ヶ月間であっても英語ばかりの環境に身をおくことは到底出来ないと思います。しかし英語を母国語とする国に滞在すれば、”英語の環境”というものは身近に感じることが出来ます。そういう環境に身をおくことにより今後の英語に向き合うための姿勢を築き上げていただければと思います。 2~3ヶ月間の短期留学をされる方は、卒業時にはある程度の英語力のアップを自覚できるはずです。もちろんまじめに勉強して・・・。という事は言えますけどね。
4~6ヶ月間の留学期間では、フルタイムで真剣に勉強すれば、英語力は結構伸びると思います。また、英語の進捗状況に応じては、最初は一般英語コース。4ヶ月目からビジネス分野、試験準備分野へコースを移動させていていくのも方法だと思います。卒業時にTOEIC、IELTS、Cambridgeなどの検定試験を受験されるのも良いと思います。せっかく高めた英語力ですので、試験を受けることにより結果を残したいですよね。 中期留学の場合では、英語に自信が付いてくると次のステップのことも考え始めてくると思います。 「日本へ帰ろうか?それとも専門課程へ進んでニュージーランドの資格、国際的な資格を取ろうか?」各自の将来設計にもよりますが、中期留学の場合は留学終了後の進路にも幅が出てくると思いますので、この辺りもどうするのか考えていく必要があります。また、卒業時には入学時よりも2段階レベルアップを目指して勉強してください。そして、英語検定試験も受験されることをオススメします。一番のオススメはCambridge検定です。合格、不合格の試験です。日本ではあまり聞きなれない試験かもしれませんが、大手企業や外資系企業では、評価の高い資格です。一度合格すればその資格は一生有効です。また、合格にもA、B、Cなど評定が分かれているのも特徴です。Cambrige検定やIELTS検定の詳細はブリティシュカウンシルのホームページに出ていますのでご覧ください。
7ヶ月~1年以上の留学においては、英語を最終Advanceレベルまで極めることもひとつですし、中期留学のように途中から試験準備コースへと進み、さらに専門課程へ進むのも良いと思います。具体的には半年程度で一般英語の勉強を終え、残りの半年、さらにそれ以上の期間は専門課程で勉強するのも良いと思います。将来は英語を使った仕事をしたい。そして専門的な知識を習得し資格が欲しい。そういう将来像をお持ちの方は英語力のアップから始めて、長期的視野の下で専門課程を卒業することも可能です。また、ニュージーランドの大学、専門学校での勉強はかなりハードだということも認識しておく必要があります。日本の大学等は入学試験が大変ですが、ひとたび入学すれば結構何とかなる。というところも多いのではないでしょうか?そうじゃないところもありますけどね。ニュージーランドにおいては、査定(アサイメント)、レポートが非常に多いように思います。専門課程へ進まれた方はホントにまじめに必死に勉強されています。 その分、とった学位、資格は自信を持って示すことが出来ます。ビジネスシーンでは名刺に自分の学位、資格を明示するのがニュージーランド流です。 (BA Auckland)「オークランド大学文学部卒」とか、(BA Hons)「文学部を優良にて卒業」と名刺に書いているのです。BAはBachelor of Artsの意味で日本語で文学部学士に相当する言葉です。それだけ、資格、学位は大切なものであり、必要なものとなっています。 ニュージーランドのビジネスシーンで長期留学を経て日本人の方が活躍されているのは、やはりホスピタリティーや観光・旅行部門が多いように思います。 企業も商売相手が日本人となるケースには、日本人を積極的に採用しているように感じます。 英語コースから専門課程をご紹介しましたが、英語を極めるという意味での長期留学も良いと思います。長期間英語というものを勉強し続けることは結構大変でもあります。しかし、目標達成のためひたすら英語に立ち向かうという姿勢も大事なことだと思います。
留学の目的を”英語の上達。””専門分野の修得。”と大きく2つに分けてみます。そしてそれぞれについて’英語のみ’ ’英語+仕事’ ’英語+あそび’という観点からも捕らえて見ます。
先ほどの期間とも関連しますが、英語を上達させるためにどのようなコースが語学学校で準備されているのか?以下、語学学校での代表的なコースについてご紹介します。
一般英語コース
試験準備コース
ビジネスコース
一般英語コース(General English)は日常の会話をメインに構成されているコースです。読む、聞く、書く、話すの4技能を満遍なく勉強できるようになっています。
試験準備コース(Exam Preparation)はIELTS、Cambrige、TOEIC、TOEFLの各試験対策のコースとなっています。
ビジネスコース(Business)は大きく2つのパターンがあり、ワーホリや学生ビザ(就労要件あり)でアルバイトをしたい人に適した内容(インタビューの受け方、履歴書の書き方など)になっているものと、もう少し本格的なビジネスシーンでも通用するような内容(企業リサーチ、プレゼンテーションなど)を含んだ内容のものとがあります。 以上の3つのタイプのコースの中で自分の目指すものを選んでいただければと思います。いずれのコースも基本は英語力の向上がターゲットですので、英語力を伸ばすことはもちろん可能です。また、比較的試験準備やビジネスコースには真剣に英語に向かい合っている生徒が多いようにも思います。もちろん一般英語コースでも真剣な学生は一杯居ますよ。Liv-infoの留学サポートをご利用いただく方でもほとんどが一般英語コースを選ばれます。Liv-infoとしては、英語は真剣に勉強するように伝えていますので、皆さん英語に対する向上心は常に持っておられます。
留学の最終目標が専門課程の資格を取得することとしている人もいます。将来はニュージーランドで、または海外で働きあい人。ニュージーランドの資格を日本へ持って返って外資系の企業に採用されたいと思う人。このような方は中長期での留学を検討され、英語力のアップから順番に専門課程へと移ってゆかれるのが良いと思います。
本来留学とは”勉強すること”がその意味だと思いますので、滞在期間中は真剣に勉強するのが良いと思います。もちろん週末、ホリデーにはニュージーランドを存分に味わっていただければと思いますけどね。
留学の期間とビザのタイプによりますが、勉強しながら仕事も可能です。留学に掛かる費用はかなりなものです。その半分以上は学費ということになるでしょう。留学費用の一部を補填する意味で、”勉強+仕事”大変なことですけど、トライしてみるのも良いと思いますよ。また、専門課程を履修している方は、その履修課程(コース)に関連した職場で働くことも可能です。有給のインターンシップのような形で働き、卒業後にその会社に就職という話も聞きます。ニュージーランドで働くことや海外で働くことを目指している方には英語+仕事は魅力的だと思います。ただ、仕事がメインにならないように、それだけは注意が必要です。 仕事は勉強に差し支えない程度にとどめてくださいね。
これは先に述べました「期間」と関連しますが、1ヶ月程度の短期留学であれば、”英語+あそび”で良いと思います。あそび=「ニュージーランドを体験。」と捉えて、色々とチャレンジして欲しいです。その中にも英語の環境はありますし、そういう体験を通じて英語にさらに興味を持っていただければと思います。
”人数”というタイトルにしてしていますが、要は一人でやってくるのか?団体で来るのか?ということです。Liv-infoをご利用いただく多くの留学生の方はお一人でやって来られます。 反対に中学・高校・大学の語学留学などは学校が主体となり団体でやってきます。個人と団体で異なることは、大きく分けて2つです。ひとつは”決断力・責任力・行動力の大小”。そしてもうひとつは”日本語環境の大小”です
もちろん個人でやって来る場合の方がほとんどのことを自ら決断していくことになり、責任も大きくなります。また、語学学校では個人でやってくる生徒はいろんな国の生徒と混じっての授業となりますので必然的に英語を話す機会が増えます。新しい友達もできますし、その友達が日本人以外ならなおさら英語を使うようになるでしょう。
一方、団体でやって来る方は責任者(引率の先生など)がいるかもしれないでしょうし、いつもの仲間も隣に居る訳ですからなにごとも助け合いながら・・・。が可能です。 もちろんそこには日本語もあるでしょう。そして語学学校では団体の学生を受け入れる際にクローズドクラスを開講する場合も多いです。 反対の言葉がオープンクラスなのですが、文字通り”閉ざされたクラス”。”開かれたクラス”です。”閉ざされた”は団体でやってきた生徒のみでクラスを作るということです。 ですので、クラスメートは日本と同じ。お互い顔見知りの面々ですので、授業中でも日本語が出てくることが多いかもしれません。 ここまで書くと「団体留学は良くない。」と決め付けているようですけど、実際色々と見ていますと、現実としては団体留学はどうかなぁ?団体遊学じゃないかなぁ?とも思えますね。幸いなことに団体でやって来る方たちは1ヶ月程度の短期留学が多いように思います。先ほども書きましたように1ヶ月の場合は”英語+あそび”でも良いと思いますので、そういう面では納得も出来ますが・・・。 個人でやって来る方はオープンクラスの中で各国の生徒の中に入って勉強をされます。もちろん英語レベルによっては授業中に母国語が出る場合もありますが、それでもクラス全員顔見知りで日本語を話す環境よりは英語の勉強にはなると思います。
留学スタイルに年齢??ですけど、ここで言いたいのは人生の中のどの時期に留学を行うのか?ということです。
中学、高校生のときなのか?大学なのか?それとも社会に出てからなのか?
中学、高校生の場合は団体留学が多いのではないでしょうか?中には中・高校生でも個人的に長期留学をされる方もいるでしょうけど、年齢的に考えると団体でやってくることが多いと思います。
大学生の場合では、個人、団体両方が考えられます。個人の場合、学校の休みの時期にやって来る短期留学から、休学してやってくる長期留学の方までいます。団体の場合は学部、学科の履修科目としてやって来る場合もあるでしょう。
社会に出てからは、個人が多いですね。退職して心機一転留学という方も多いです。中には会社からの派遣留学というのもあります。いわゆる企業内研修の一環としてやってくる留学です。「留学費用は全て会社の負担。」というのもあるでしょうね。
留学期間中の滞在方法としてですが、多くの方はホームステイを体験されます。短期留学の方はホームステイのみで帰国される方が多いです。中長期の留学の方は途中でフラットと呼ばれる仲間同士での共同生活に移られる方も多いですし、留学生や、ワーキングホリデーの方を対象とした宿泊施設(寮のようなもの)に移られる方もいます。
ホームステイは皆さん望まれますが、中長期で留学を行い、その期間ずっとホームステイに滞在しているという方は非常に少ないですね。ホームステイというシステムは日本では普及していないですし、なかなか他人の家で長期間暮らすというのは大変なようですね。中長期で留学を考えられる方は最初はホームステイ、そしてフラット生活へ移動と考えておいた方が良いように思います。
語学学校の中にはホテルやモーテル、バックパッカーズまで手配可能な学校もありますが、日本人学生の方はこのような宿泊施設は利用せず、ほぼホームステイから始められています。また、ホームステイは一番”生のニュージーランド生活”を見れる場所でもありますので、一度は体験してみても良いと思いますよ。ホームステイ先は色々ですので、当たり外れはあるでしょうけどね。それも終えてみれば良い経験となるはずです。ホームステイに関してはLiv-infoでもページを作って色々と紹介しています。
語学学校では英語のレベルを6段階に分けています。一番下のレベルから順番に記載します。
Beginner
Elementaly
Pre-Intermediate
Intermediate
Upper-Intermediate
Advance
平均して3ヶ月間フルタイムで英語の勉強を行えば1段階レベルアップが見込めます。思いっきり勉強して、伸びの早い人であれば2段階レベルアップも見込めます。中にはもっと伸ばす人も居ますが・・・。ホントにすごいと思います。また、日本では中学から英語の勉強を行い、中学、高校と少なくとも6年間は勉強している方が多いと思います。大学まで進めばさらに2~3年勉強することになるでしょう。英語関連の学部ならもっとですよね。ですので、語学学校へ入学された際に上記に示したレベル分けの中で日本人がよく入るクラスが、Pre-Intermediateのレベルです。 Liv-infoをご利用いただく皆さんとの話の中では、「私の英語力は全然なのでBeginnerレベルかも??」とおっしゃる方も居ます。しかし、そんなことはまずないで。 BeginnerレベルはABCがわからない。Helloの意味がわからないレベルです。Beginnerレベルの生徒たちは、ある意味英語が全くわからないのに語学学校で”英語で英語を学んでいる”のですから、すごいことだなぁと感じますけどね。先生に質問ひとつするのも必死ですよ。日本人生徒の場合では、このPre-Intermediateレベルから入学して、2~3ヵ月後に1段階レベルを上げてIntemediateで卒業というスタイルが多いですね。なかにはUpper-Intermediateまで進む方も居ますが・・・。最後のAdvanceまで進もうと思えば、入学時点でUpper-Intermediateは必要でしょうね。最後のAdvanceというレベルとUpper-Intermediateの間にはかなりの英語の壁を感じます。 色々な角度から留学のスタイルについて書いてみました。参考にしていただけるところがあれば幸いです。
LIV-INFO NEW ZEALAND LIMITED
代表 額田 優